理学部化学科を目指す皆さんへ 豊かな社会を支える知の創造

理学部化学科を目指す皆さんへ

化学科は物理学、及び生物学との境界領域を含めた広い研究・教育領域をカバーする15の基幹研究室(物理化学、量子化学、構造化学、液体化学、固体化学、物質化学、無機化学、分析化学、錯体化学、有機化学第一、有機化学第二、有機反応論、有機金属化学、生物化学、生物有機化学研究室)、及び触媒化学研究センター(物質変換化学、集合機能化学研究部門)、電子科学研究所(生体分子デバイス、光電子ナノ材料研究部門)、遺伝子病制御研究所(分子腫瘍、分子生体防御分野)に所属する6つの協力研究室から構成され、さらに大学院総合化学院総合化学専攻として連携する物質・材料研究機構(つくば)に所属する4つの協力研究室(界面エネルギー変換材料化学、超伝導材料化学、光機能材料化学、イオニクス材料化学研究室)を含めて、広い化学の分野を包含したグローバルな研究・教育を行っています。  

これから化学の道へ進む若者たちへ(鈴木章先生インタビューから抜粋)

化学の面白さと可能性

もうサイエンスの進歩に化学の入る余地はない、と思う人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。 たとえば、天然の世界で、植物は光合成でいろんなものをつくってくれますね。ですが私たちは、まだ化学反 応で全てを真似することはできない。まだまだ化学の世界はやることがたくさんあるのです。もちろん、化学 だけに限りませんが、優秀な皆さんがサイエンスの世界にたくさん入ってくれることを、私はいつも願ってい ます。

自分の道は必ず自分で決める

これから進路を考えている若い人には、何でもすぐ結論を出すのではなく、だんだんと勉強して、自分に何が 向いているかを見極めてほしいと思います。巡り合いの機会はたくさんあります。そして、自分の道は必ず自 分で決めること。若い人は知識が少ないので、先輩や先生、両親などのアドバイスは大切ですが、それはあく までも「参考」です。最終的に自分が納得しなければ、その後順調に成功すればいいけれど、失敗したときに 他人のせいにしてしまいます。自分の人生は、自分で切り拓くこと。これは、いつも私が若い人たちに話して いることです。

【 鈴木 章(すずき・あきら)博士略歴 】
1930年むかわ町生まれ。北海道大学理学部化学科を卒業後、北大大学院理学研究科化学専攻を修了し、北大理 学部助手を経て北大工学部助教授、1963年から米国パデュー大に留学し、ホウ素研究の第一人者であるブラウ ン教授に師事、1973年から1994年まで北大工学部教授、現在は北大名誉教授。ホウ素を用いて有機化合物を 合成する化学反応「鈴木カップリング」を開発し、幅広い分野に画期的な進歩をもたらし、2010年ノーベル化学賞を受賞。