第4回生命分子化学セミナー
脳に特異的に発現する非筋細胞ミオシンIIアイソフォーム
講演者 |
高橋 正行 助教授 |
日時 | 平成13年 4月23日 |
要旨 | 真核生物の細胞は非筋細胞ミオシンIIと呼ばれる筋肉のものとは異なるタイプのミオシンIIを発現しており、それらは細胞の分裂、移動、形態変化等の運動において重要な役割をしていると考えられている。脊椎動物の細胞には2種類の非筋細胞ミオシンII重鎖(MHC-IIA,MHC-IIB)アイソフォームが存在する。脳において発現量の多いMHC-IIBにはミオシン頭部のATP結合部位近傍(Loop 1)とアクチン結合部位近傍(Loop 2)にそれぞれ10、及び21残基のアミノ酸がAlternative Splicingによって挿入されているMHC-IIBアイソフォームが存在し、それらは脳と脊髄に特異的に発現していることを見出した。Loop 2に挿入配列を持つMHC-IIB(B2)についての解析結果をお話ししたい。 |
連絡先 | 北海道大学大学院理学研究科化学専攻生命分子化学講座 矢澤道生 (tel: 011-706-3813) |