挨拶沿革

生物化学研究室へようこそ!

生命とは?細胞の中では、数万、数十万の化学反応が起こっています。しかし、反応が集まるだけでは生命とはなりません。「化学反応の集積がどのようにして生命となりうるのか?」は生命科学の最も大きな命題です。私も学生の頃から、この化学反応と生命の不思議に魅了されてきました。

私たち生物化学研究室は、化学の視点から生命科学を研究しています。生命原理の理解をとおして、癌をはじめとする各種疾患の治療へ展開される生命現象の制御機能の解明とその応用について最先端の研究を進めています。このために生化学、分子生物学、細胞生物学はもちろんのこと、生物物理や構造生物学、バイオインフォマティクスやナノテクノロジーなど多彩な方法を取り入れ、新たなメカニズムの発見および新規薬剤や新規手法の開発を通じて世界をリードする研究を目指しています。

さらに生物化学研究室では、人材の育成に力を入れています。第一線で活躍できる研究者が育つよう、様々なプログラムを用意しています。

「One Step Further!」もう一歩先へ進むよう、皆さんとワクワクしながら研究をしたいと思っています。

沿革

生物化学研究室は、昭和5年4月理学部開設と共に化学科第三講座として創設されました。初代教授の田所 哲太郎 先生以来、脈々と『生物化学』の研究が受け継がれています。

1930-1947 田所 哲太郎 先生
1951-1960 高杉 直幹 先生
1960-1962 殿村 雄治 先生
1960-1964 小幡 弥太郎 先生
1964-1988 伊藤 英治 先生
1989-2002 谷口 和彌 先生
2003- 坂口 和靖

*生物化学研究室の歴史については、2005年12月の「北海道大学理学部化学科 創立75周年記念誌」および化学科同窓会誌「るつぼ 67号 (化学科創立八十八周年記念号)」に詳しい。