2014年9月18日
【第35回】受容体様プロテインチロシン ホスファターゼの役割
講演者
野田 昌晴 先生
(自然科学研究機構 基礎生物学研究所 教授)
日時
平成26年9月18日(木) 15:00-16:00
場所
北海道大学理学部 6号館 2階04-2室<多目的演習室>
概要
タンパクのチロシンリン酸化レベルはPTKs とPTPs の協調的な働きによって可逆的に制御され、その調節は細胞の増殖、分化、生存、接着、あるいは移動といった極めて重要な活動の基礎となっている。チロシンリン酸化シグナルは免疫系や神経系の発生や機能に必須であり、その異常は発癌、代謝異常、学習障害等を引き起こす。RPTPs は21 種のメンバーから構成され、8 サブグループにクラス分けされているが、その機能的役割については充分に解明されているとは言えない。
最近、RPTPs は、細胞内タンパクに加えてRPTKsを基質として、その活性(化)の調節を行っていることが明らかになってきた。本セミナーでは我々自身の研究を中心に、RPTPs のRPTK-phosphataseとしての機能的役割について紹介する。
主催
生命分子化学セミナー
共催
日本生化学会北海道支部
連絡先
北海道大学 大学院理学研究院 化学部門
生物化学研究室
坂口 和靖
TEL: 011-706-2698