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最近の研究結果

レドックス活性な白金(II)錯体液晶のクロミック挙動

 

2011IC_Komasaka

 

ディスプレイ等に広く利用されている液晶の電子機能はその構造機能や光制御機能に比べ未開拓です。 本論文では我々が設計してきたレドックス(酸化還元)活性金属錯体液晶における配位原子効果を明らかにすると共に、 液晶特有の構造揺らぎに直結した電子状態の揺動に基づくクロミック挙動を明らかにしました。 

レドックス活性モリブデン(V)錯体配位子とAg(I)、Cu(I)との集積化

 

2011IC_matsumoto

 

Redox活性なMo(V)-トリス(o-ベンゼンジチオラート)錯体を錯体配位子として活用することにより、 Cu(I)およびAg(I)金属種との錯形成反応が進行することとともに、反応させる金属種に依存して異なる物性を有する集積体が得られることを見出しました。 特にMoとCuから成る集積体では、錯体配位子のRedox状態や溶液中の濃度変化により解離/再集積化が可逆的に制御し得る系であることを解明しました。

Co(III)錯体配位子とランタノイドイオンからなる多孔性配位高分子

 

IC2011_suzuki

 

Co(III)錯体配位子とランタノイドイオンからなる、3次元ナノ細孔を有する多孔性配位高分子(PCP)の合成に成功しました。 このPCPはゲスト分子の吸脱着に応じて、多孔質構造が可逆的に崩壊-再生するとともに ランタノイドイオンを置換することで、その吸着特性や構造柔軟性が大きく変化することもわかりました。

 

フラビン修飾白金(II)錯体の光電子移動

 

Dalton2011_ohbayashi

 

ビタミンB2として知られるリボフラビンを化学修飾したフラビン-白金(II)錯体において、可視光照射により フラビン環を励起すると、白金錯体部からフラビン環への電子移動が効率良く起こることを見出しました。

系統的な配位子変化による白金(II)複核錯体の発光性制御

 

BullChem2010_aoki

 

シクロメタレート配位子を有する強発光性の白金(II)複核錯体において、シクロメタレート配位子を系統的に置換することで 3重項MMLCT(Metal-Metal-to-Ligand Charge Transfer)遷移状態からの発光寿命や発光量子収率が大きく変化することを見出しました。

蒸気のプロトンアクセプター性を認識したベイポクロミズム

 

 

JACS2010_akoba

 

ヒドラゾン金属錯体と水素結合性ドナーであるブロマニル酸を共結晶化させることで、蒸気のプロトンアクセプター性を 認識したベイポクロミズム(蒸気による可逆的な色変化)を示すことを見出しました。 またブロマニル酸とヒドラゾン金属錯体の組成比を変えることで、固体中でプロトン移動を示す物質になることもわかりました。

ヒドラゾン金属錯体の系統合成と可逆的プロトン着脱

 

BullChem2010_mee

 

異なる金属イオンを有するヒドラゾン金属錯体を系統的に合成し、溶液中において可逆的にプロトン着脱が可能なことを見出しました。 同時に、その酸性度がヒドラゾン配位子の平面性に密接に関連していることもわかりました。

ジイミン白金(II)錯体ナトリウム塩の示すアモルファス-結晶相転移

 

EurIC2010_akoba

 

発光性ジイミン-白金(II)錯体のナトリウム塩において、親水性の有機溶媒蒸気に曝すことで 劇的な色および発光色変化を伴うアモルファス-結晶相転移を見出しました。

★ Eur. J. Inorg. Chem.誌の表紙に選ばれました!

ジイミン白金(II)錯体配位子を用いた配位高分子の示すクロミック挙動

 

DaltonTrans2010_akoba

発光性ジイミン-白金(II)錯体を配位子として用いた配位高分子を合成し、水分子の可逆的吸脱着に伴う サーモクロミズムを見出しました。また、不溶性の配位高分子の特性を生かした、「溶けない」ソルバトクロミズムを 示すこともわかりました。

 

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