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フッ素を導入したC^N^Cシクロメタレート型白金(II)錯体の発光挙動

2020年01月01日

 

 

シクロメタレート型Pt(II)錯体は通常強い発光性を示しますが、C^N^Cの三座配位子ではその予想に反して弱い発光しか見られないことが知られています。その理由に関して配位子にフッ素を導入したPt(II)錯体に対し分光及び計算化学を用いて調べた結果、MLCT性発光を有する平面構造から非常に小さいエネルギー障壁でゆがんだ非発光性構造へと変化することが示唆されました。これらの結果は、Pt(II)錯体の設計性と弱い発光性の理由に関しての知見を与える結果です。

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