錯体化学研究室 > 最近の研究結果 > ニッケル(II)クロラニル酸錯体の次元性の変化を伴うベイポクロミズム

ニッケル(II)クロラニル酸錯体の次元性の変化を伴うベイポクロミズム

2021年04月15日

 

 

我々は先に、メタノール蒸気の吸脱着によって配位数とスピン状態が変化するニッケル(II)キノノイド錯体を報告しました。今回、この挙動を左右する因子を探索する目的でキノノイド配位子としてクロラニル酸イオンを用いたところ、蒸気を脱着させても配位数やスピン状態が変化せず、代わりに次元性の変化を伴う構造変化が起こることが判明しました。これは用いたキノノイド配位子の配位子場強度の違いに起因するものと考えられます。

★ Dalton Trans.誌の裏表紙に選ばれました!

このページの先頭へ