受験生へ

澤村研究室について

私たちは「独自の分子で新発見!」を研究方針とし、環境負荷の小さい合成プロセス(グリーンケミストリー)の開発を目指しています。グリーンケミストリーの鍵を握るのは? 斬新かつ高性能な遷移金属錯体触媒の設計・合成と新化学反応の開発です。例えば,医薬や電子材料の合成に欠かせない、鈴木カップリングのような反応をもっと簡単な分子で行ない、廃棄物をまったく出さないようにすることができれば、社会的に非常な大きなインパクトを与えます。これはとても難しいことですが、有機金属化学研究室はこのような目標に向かって研究を続けています。

研究室で身に付くこと

新しい触媒や反応の開発には、有機合成の知識と経験が不可欠です。実験の立案や計画、合成のテクニック、反応機構の理解、生成物の構造解析や分析装置の使い方等を身に付けることができます。さらに日頃の研究成果をまとめて発表するグループセミナーや学会発表を通じて、プレゼンテーション能力が鍛えられます。学術論文を紹介する抄録会と論文講読会では最新のトピックスについて勉強するとともに、自然と英語の読解力を養うことができます。また国際学会や研究留学を経験することで国際感覚を身につけ、世界に通用する人材を輩出しています。(学部4年 高山さん)

海外で活躍する学生たち

2019

上田悠介 君(M2)

ドイツ、ハイデルベルグで開催された国際会議OMCOS20でポスター発表し、Poster Award を受賞しました。
20th IUPAC International Symposium on Organometallic Chemistry Directed Towards Organic Synthesis (OMCOS20), 2019.7.21-25, Heidelberg, Germany

2017

安田優人 君(D2)

シンガポール、ナンヤンで開催された国際シンポジウムでポスター発表し、Poster Award を受賞しました。
1st Singapore Japan Germany Trilateral Symposium on Precision Synthesis & Catalysis, 2017.11.20-21, Nanyang, Singapore

2016

村山大明 君(D1)

中国、北京で開催された国際セミナーでポスター発表しました。
Peking University & Hokkaido University joint Seminar on Organic Chemistry and Chemical Biology, 2016.5.26–27, Peking, China

角田圭 君(M2)、安田優人 君(M2)

リーディングプログラム ETH-ポツダム大学-ベルリン工科大学サマーキャンプへ参加しました。

2015

村上遼 君(D2)、北條健太郎君(D1)

スペイン、バルセロナで開催された国際会議OMCOS18でポスター発表しました。
The 18th IUPAC International Symposium on Organometallic Chemistry Directed towards Organic Synthesis (OMCOS 18), June 28–July 2, 2015, Barcelona, Spain

2014

長尾一哲 君(D2)

タイ、 Chulabhorn Research Institute (CRI) and Chulabhorn Graduate Institute (CGI) で開催された The 4th Junior International Conference on Cutting-Edge Organic Chemistry in Asia 2014 (JICCEOCA-4)  で口頭発表(英語)しました。

原田友哉 君(D2)

カナダ、Queen’s UniversityのProf. C. M. Crudden研究室へ3ヶ月間短期留学しました。

2013

川守田創一郎博士(大阪大学助教、2013Dr卒)

ドイツ短期留学中の研究成果がChemistry–An Asian Journalに掲載されました。

長尾一哲 君(D1)

イギリス、University of BristolのProf. V. K. Aggarwal研究室へ2ヶ月間短期留学しました。

長尾一哲 君(D1)、原田友哉 君(D1)

コロラド(USA)で開催された国際会議OMCOS17でポスター発表しました。

2012

川守田創一郎 君(D3)

T. B. Marder研究室(独)での研究成果がChem.Sci.誌に掲載されました。

川守田創一郎 君(D3)

ドイツ、University of WürzburgのProf. T. B. Marder研究室へ2ヶ月間短期留学しました。

川守田創一郎 君(D3)、槙田祐輔 君(D3)、石井孝興 君(D2)

ポルトガル、リスボンで開催されました国際会議でポスター発表しました。
XXV International Conference on Organometallic Chemistry (ICOMC 2012), 2012.9.2–7, Lisbon, Portugal

2011

川守田創一郎 君(D2)

中国、アモイで開催されました国際会議でポスター発表しました。Best Presentation Awardを受賞し、副賞として500人民元(RMB)を手にしました
The 1st Junior International Conference on Cutting-Edge Organic Chemistry in Asia, December 9–11, 2011, Xiamen, China

槙田祐輔 君(D2)

中国、上海で開催された国際会議でポスター発表しました。
The 16th International Symposium on Organometallic Chemistry Directed towards Organic Synthesis (OMCOS 16), July 24–28, 2011, Shanghai, China

佐々木悠祐 君(学振PD)

2011年6月、博士後期課程を短縮修了し、米国マサチューセッツ工科大学 (MIT)(マサチューセッツ州、ボストン)、T. M. Jamison研究室で博士研究員として研究を行っています(2012年3月帰国予定)。

2010

川守田創一郎 君(D1)、伊藤英人 君(D2)、佐々木悠介 君(D3)

米国ハワイ、ホノルルでポスター発表をしました。
International Chemical Congress of Pacific Basin Soieties (Pacifichem 2010), Dec 15–20, 2010, Honolulu, Hawaii, U.S.A.

伊藤英人 君(D2)

ドイツ、フライブルグのB. Breit研究室に短期留学(2ヶ月)しました。

2010年10–12月

李棟 君(D2)

台湾で開催された各国の中国人研究者が集う国際会議で口頭発表しました。
The 11th International Symposium of Chinese Chemists, Oct 22–25, 2010, Taipei, Taiwan

槇田祐輔 君(D1)

台湾で開催された国際会議でポスター発表しました。また、台北科学技術大学の学生たちと交流しました。
24TH International Conference on Organometallic Chemistry, July 18–23, 2010, Taipei, Taiwan

槇田祐輔 君(D1)

中国、北京でポスター発表しました。
Peking University & Hokkaido University Joint Seminar on Organometallic Chemistry and Organic Syntheses (2010 GCOE and 111 Program), May 29, 2010, Peking, China

伊藤英人 君(D2)

ドイツ、フライブルグのB. Breit研究室に短期滞在しました(2週間)しました。2010年3月。

2009

槙田祐輔 君(M2)

スウェーデンのストックホルムで開催された国際会議でポスター発表しました。
International Symposium on Relations between Homogeneous and Heterogeneous Catalysis XIV, Sep 13–18, 2009, Stockholm, Sweden

2008

佐々木悠祐 君(D1)

中国、北京で開催された中日ジョイントシンポジウムでポスター発表しました。
China–Japan Joint Symposium on the Element-Based Molecular Functions, Oct 10–11, 2008, Peking, China

伊藤英人 君(M2)

中国、北京で開催された中日ジョイントシンポジウムで英語口頭発表を行いました。英語で15分間、質疑応答ももちろん英語です!
China–Japan Joint Symposium on Functional Materials toward Future Catalysts, Jan 16, 2008, Peking, China

2006

落田温子 さん(学振PD)

2006年10月、博士後期課程を短縮修了し、米国スタンフォード大学(カリフォルニア州、パロアルト)、B. M. Trost研究室で6ヶ月間博士研究員として研究を行いました。

2005

田山忍 君(D2)、落田温子 さん(D2)、浅野陽介 君(D1)、秋山龍人 君(M2)

米国ハワイ、ホノルルでポスター発表をしました。
International Chemical Congress of Pacific Basin Soieties (Pacifichem 2005), Dec 15–20, 2005, Honolulu, Hawaii, U.S.A.

田山君はポスター賞を受賞しました!
“Aerobic Oxidation of Benzylic Alcohols Catalyzed by Palladium-Bisoxazoline Monolayer on Single Crystal Silicaon Surface”

落田温子 さん(D2)

イタリアのシシリア島で開催された国際会議でGold Award受賞!

金色の盾と賞金500ユーロ、晩餐会への招待状を手にしました。各国から寄せられた279件の発表の中から唯一選ばれた非常に価値ある受賞です。
20th International Congress of Heterocyclic Chemistry, July 31-August 5, 2005, Palermo, Italy
“Synthesis and properties of SMAPs 1-phospha-4-silabicyclo[2.2.2]octane derivatives”

田山忍 君(D2)

スイス、ジュネーブで開催された国際会議でポスター発表しました。
The 13th International Symposium on Organometallic Chemistry Directed towards Organic Synthesis (OMCOS 13), July 17–21, 2005, Geneva, Switzerland

卒業後の進路

博士課程修了

  • 2019 花王、群馬県警察本部
  • 2018 北海道大学(PD)、積水化学、広栄化学工業
  • 2017 理化学研究所(PD)→ 神戸学院大学(助教)、カネカ
  • 2016 プリンストン大(PD)→ 金沢大学(助教)
  • 2016 北海道大学(PD)→ 3M
  • 2015 Spiber
  • 2013 大阪大学(助教)
  • 2013 セント・アンドルーズ大学(PD)→ カリフォルニア工科大学(PD)→ 九州大学(助教)
  • 2012 名古屋大学(PD → 講師)
  • 2011 オックスフォード大学 (PD) → 湖北工業大学 (准教授)
  • 2011 北京大学 (PD) → 陝西師範大学 (准教授)
  • 2011 マサチューセッツ工科大学 (PD) → 武田薬品工業
  • 2009 ソニー
  • 2008 分子科学研究所(PD → 助教)
  • 2008 三井化学
  • 2006 スタンフォード大学(PD)→ 武田薬品工業

修士課程修了

  • 2019 巴川製紙所、日本触媒、エヌ・イーケムキャット、住友精化、信越化学工業、マイクロ波化学
  • 2018 サカタインクス、住友精化、新日本理化、三洋化成工業、アイカ工業、日清紡ホールディングス
  • 2017 DIC、日本アエロジル、日本エア・リキード、日本ユピカ
  • 2016 中興化成工業
  • 2015 クラレ、京セラケミカル
  • 2014 相互薬工、新日本科学、シーアイ化成
  • 2013 三菱レイヨン
  • 2012 三洋化成工業、三菱ガス化学、日本新薬、花王
  • 2011 信越化学工業、宇部興産、ロックペイント
  • 2010 富士フィルム、綜研化学
  • 2009 日立化成工業
  • 2008 三菱化学、富士フィルム
  • 2007 住友化学、エーザイ、高砂香料工業
  • 2006 三菱化学、カネカ、三井金属
  • 2005 三菱化学、富士フィルム、東レ、万有製薬

北海道大学大学院 理学研究院 化学部門

有機金属化学研究室

〒060-0810札幌市北区北10条西8丁目
北海道大学理学部6号館

Organometallic Chemistry Lab.

Division of Chemistry, Graduate School of Science, Hokkaido University

Kita 10 Nishi 8, Kita-ku, Sapporo, Hokkaido 060-0810, Japan

Copyright © Organometallic Chemistry Lab.
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