お知らせ
2005年6月7日

【第10回】ナノバイオロジーからナノ医学へ向けての展開

講演者

樋口 秀男 先生
(東北大学先進医工学研究機構)

日時

平成17年6月7日(火) 10:45 –

場所

北海道大学理学部 7号館2階 2-19(演習室)

概要

原子間力顕微鏡STMは原子を観察するだけでなく,原子を操作することもできた。この研究が近代ナノテクノロジーを開いた。原子分子が身近になったことで,生物学でも単一分子を操れるかも知れないといった機運が高まった。そして,1990年頃,ナノメートルスケールで生物を理解するナノバイオロジーは登場した。単一タンパク質分子やDNA分子を観て,操作し,計測する領域へと進歩を続けた。さらに近年では,ナノバイオロジーやナノテクノロジーの成果を医学への応用を目指すナノ医学が登場した。講演では,ナノバイオロジーの登場した背景を述べ,現在のナノバイオ研究の実例を筆者らのモーター分子を中心にした研究をもとに概説し,これをナノ医学に応用する試みについて述べる。

主催

日本化学会北海道支部

共催

日本生化学会北海道支部

連絡先

北海道大学 大学院理学研究院 化学部門
生命分子化学講座
矢澤 道生
TEL: 011-706-3813