2005年6月2日
【第9回】細胞運動における細胞骨格の動的構築と制御
講演者
祐村 恵彦 先生
(山口大学理学部自然情報科学科)
日時
平成17年6月2日(木) 13:00 –
場所
北海道大学理学部 6号館 1-03(ゼミ室(1))
概要
モデル生物である細胞性粘菌を用いた細胞運動や分裂の分子レベルでの研究について紹介します。細胞運動のモーターとなるミオシンやそれと相互作用するアクチンは細胞内で時間的、空間的に制御されています。例えば、細胞が移動運動を行う時にはミオシンは細胞尾部に集合していますが、進行方向が逆転する場合には、今まで尾部であった所が細胞前端に変わります。その際、ミオシンは速やかに新しい尾部に移動して細胞運動の力を発生します。これに要する時間は高々1分程度です。このようにミオシンやアクチン構造とその変換は非常に動的です。そのような動的性質がどのように維持・制御されているかについて分子レベルから説明したいと思います。
主催
日本生化学会北海道支部
連絡先
北海道大学 大学院理学研究院 化学部門
生命分子化学講座
矢沢 道生
TEL: 011-706-3813