北海道大学大学院理学研究院 化学部門 構造化学研究室 景山義之

化学反応過程と自己組織化 Systems Chemistry

学部1年生

令和5年度2学期月曜日 5時間目 【化学のフロントランナーII】

オムニバス形式の授業です。1月に一コマだけ担当します。よろしくお願いします。

令和5年度1学期木曜日 5時間目 【化学・タイムトラベル】

初回ガイダンスは4月13日です。
本科目は、抽選科目です。最大20名。 履修希望の届け出を忘れないように!

担当教員:景山義之(責任)・小林正人・三浦篤志・岩佐豪・今枝佳佑・奈須滉

TA:2名

参考:
令和4年度1学期木曜日 定員20名 担当教員:景山義之(責任)・高橋幸裕・小林正人・吉田将己・三浦篤志
平均GPA:3.42
令和3年度1学期火曜日 定員15名 担当教員:景山義之(責任)・高橋幸裕・小林正人・吉田将己・分島亮・三浦篤志
平均GPA:3.60
令和2年度1学期金曜日 定員20名 担当教員:景山義之(責任)・藤井翔・高橋幸裕・小林正人・吉田将己・分島亮・三浦篤志
平均GPA:3.91
令和元年度 定員15名
担当教員:景山義之(責任)・藤井翔・高橋幸裕・小林正人・角五彰・吉田将己
平均GPA:3.45
平成30年度  定員15名
担当教員:景山義之(責任)・藤井翔・高橋幸裕・小林正人・角五彰・鎌田瑠泉
平均GPA:3.64

学部2・3年生

化学実験Ⅳ 物理化学実験

令和5年度は、秋に、3年生を対象に開講します。

化学講読「研究紹介」

令和5年度は、5月に、3年生を対象に講演しました。

FY2022 Laboratory Work in Chemistry C/D (ISP Course)

The class will be held in autumn.

学生へのメッセージ

とにかく基礎科学を創造する大切さを理解してほしいと思います。

基礎科学研究とは、目的を明確に限る応用研究とは異なり、広く世界に役立つ研究です。また、長く世界に役立つ研究です。そして応用開発を行う基盤となる研究です。但し、収益につながることは稀です。

例えば、アインシュタインが提唱した相対性理論は、宇宙開発といった壮大な事柄から、原子分子レベルの小さな事柄、そしてGPSなど身近な物事に至るまで役立っています。一方で、相対性理論を提唱した結果、儲かったという話は聞きません。熱力学のギブスも、儲かったとは思えない一方で、その成果は、あらゆる理系産業で使われています。

日本は、応用研究への志向が強く、基礎研究への深い理解をもつ文化圏ではありません。どちらかというと実利を求めようとする社会です。それは私が子供のころから指摘されていた傾向です。大学においても、応用研究がある程度一巡した現在、今度は論文数などの目に見える数を勝負するようになり、論文執筆自体を目標にした研究も多くなっている現状があります。予算額やポジション、著名度などで人や研究を評価をする傾向も、研究の本質的価値に目を向けることができていない文化圏であることを示しています。

基礎研究は、人々を豊かに、また強くするものであり、大学が研究するべき対象です。また、そのような基礎研究を大学は進めなくてはなりません。そして皆さんにとっても、大学で磨く基礎研究に対する造詣が、企業等での応用研究・商品開発研究の底力になります。皆さんが、社会に出て真に活躍するためにも、また文化や経済を発展させるためにも、大学では、基礎科学を学び、発展させていってくれることを望んでいます。


レポートについて

「正確に書く」ということは、著名な研究者ですら難しいことです(でたらめなことが書かれている本は、かなりあります)。また、今、正確だと思われていることも、将来は変わったりするものです。そして、すべての真理を理解することも、実現不可能なことです。なので、学生時代は、(内容の正確性よりも)「文章の論理構成」を意識してレポートを書いて欲しいと思っています。自身が「どのように考えた」のかが分かるレポートを期待しています。これは私の採点基準であり、教員によって異なるので注意してください。


私の研究教育に対する方針

北海道大学は4つの基礎理念を掲げています。それに適う研究教育を行えるよう努力します。
最近はその中でも「実学の重視」の大切さを感じています。すなわち、名誉・名声・成績評価のための活動ではなく、教育では学生の理解や技術を深める活動、研究においては学術を発展させる活動、を実践することが、我々の職責だと感じています。学生の皆さんとも、授業や研究を通じて、この意識が共有できると幸いです。

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