北海道大学理学研究院化学部門 武次 徹也 教授
「フォトエキサイトニクス研究拠点~光励起状態制御の予測と高度利用(2019~2023年度)」は、北海道大学機能強化促進事業として2019年度より始動しました。理学研究院と遺伝子病制御研究所を責任部局として、情報科学研究院・地球環境科学研究院・薬学研究院・先端生命科学研究院・工学研究院・総合化学院・医学研究院・北海道大学病院・電子科学研究所・触媒科学研究所の学内12部局の研究者が連携して融合研究に取り組む部局横断・異分野融合型の大型プロジェクトです。計算化学、データ科学、イメージング分光を基盤技術として、光励起状態が関与する諸問題を解決することを狙う研究領域であり、高度な環境保全と新化学エネルギー創生、究極的な省エネルギー新技術、革新的病理診断システム、光がん治療の創生など、社会的にも有意義なプロジェクト群から構成された、「フォトエキサイトニクス」という新たな研究領域の創成へとつながるものであります。同じキャンパスや近い分野にいながらこれまで交流する機会のなかった異分野の研究者が集って研究会や懇談会に参加し交流する機会を設けることによって、新たな異分野融合共同研究が生まれ、共著論文発表や合同チームによる外部資金獲得につながっています。TOP10%論文、国際共著論文、共同研究・受託研究について、当初掲げた評価指標(KPI)の目標値についても順調にクリアしており、本研究拠点のプレゼンスを高めております。
「北大」から「光」の異分野融合研究を創出するこの新しい研究領域を確固たるものにしていくために、ここにウェブサイトを立ち上げ、本拠点の成果を発信していきます。本領域へのご支援をお願い申し上げます。