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銅(I)クラスターを用いたベイポクロミック発光性配位高分子

2015年09月21日

 

2015HayashiIC

 

強発光性錯体として知られている銅(I)クラスター錯体を構築素子として用いて、蒸気に応答して発光色を切替える「ベイポクロミック発光性配位高分子」の合成に成功しました。2核クラスターを用いた場合では、非常に強固なフレームワークが構築され発光色が変化しない一方で、4核クラスターを用いた場合では、蒸気の吸脱着に応じて発光色が変化する「ベイポクロミック発光」を示すことがわかりました。本成果は、安価な銅を利用した新しい化学センサーのための基盤材料になると期待されます。 

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