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モリブデンカテコラト錯体の置換基に依存した構造・反応性の変化

2015年01月02日

 

2015YanoBCSJ

 

[MoII2(OAc)4]とカテコール誘導体との反応により、2種のモリブデンカテコラト錯体の合成を行いました。電子供与性のt-Bu基を有する配位子では単核のトリス(カテコラト)錯体が得られたのに対し、電子求引性のBr基を有する配位子では[Mo(μ-O)2Mo]コアを有する二核錯体が得られました。これらは置換基に依存して異なる反応性を示し、特にBr基を導入した後者の錯体はDMSO還元能を示すことが見出されました。

★ Bull. Chem. Soc. Jpn.誌のSelected Paperに選ばれました!

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