K2[CdRu(CN)6]の正孔移動能が向上させる白金担持CdSナノロッドの光触媒能
2018年08月16日
硫化カドミウム(CdS)は可視光吸収能や水の酸化・還元に適切なバンド構造を有するため水の可視光分解反応に有望な半導体ですが、一方で光触媒反応中での耐久性が劣ることが問題でした。本研究では、電子伝達剤として[Ru(CN)6]4–を用い、白金担持CdSナノロッドを用いて光触媒反応を行ったところ、系中で形成するプルシアンホワイト類縁体K2[CdRu(CN)6]の正孔移動能により光触媒能が劇的に向上することを見出しました。